逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「お前ってマキシ丈似合うんだなー。」
少し歩いた所でそう言って私を見てくる。
「背が高いからねー。多分スラっと見えるんだよ。」
私は片足を上げて自分の今着ているスカートを見る。
これは去年買ったもので、
グレーだからラフに着こなせるし着回せるし・・・、
お気に入りの一枚だ。
似合ってる、って言われてちょっと嬉しい。
胸がドキドキする。
何かデートしてるみたいで。
そうしている間に目当ての店に着いて中に入る。
「んー・・・どれがいいかな。」
私はハンガーにかかった服をカチャカチャ音をたてて見ていく。
「お、これいいじゃん。」
木崎旬は一着の服を私に見せて来る。
一見シンプルなブラウスだけど、
背中は細かいレースだけで、
少し露出されている。
「可愛い!いくら?」
私が値札を見ようとしたところで木崎旬に取り上げられる。
「奢ってやるから気にすんな。」
木崎旬はそう言うとその服をキープしてまた他のものを選び始める。
え、ちょっと。
「それはダメ!」
私は木崎旬に向かって少し声を張り上げる。
「別に大丈夫だって。
そこまで金に困ってねぇよ。」
「大丈夫じゃない!私が気にする!」
「いいって」
「じゃあせめてワリカン!」
そう長く口論が続いたが、
木崎旬に結局買って貰ってしまった。
二軒目の店でも木崎旬は楽しそうに私に服をあてがう。
「・・・んー、こっちの方がいいか。」
「いや、私こっちがいい。」
「お前に似合うのはこっちの色だろ。」
「ううん、こっちのブルーの方が爽やかで夏っぽいじゃん。
ていうか私に似合うのは青って前言ってたじゃん」
「それは前の話だろ。
お前もあんまり青着ないって言ってなかっか?」
「それは前の話。
ショーで着た青がよかったから最近は青も着たい気分なの。」
「じゃ、また俺が作ってやる。
今はこれだ。」
「いーよ、そんな手間かけなくて。
既製品で気に入った服が今ここにあるんだから。」
「俺が買うんだから俺に選ばせろ。」
「だから自分で払うって言ったじゃん」
軽い口喧嘩が勃発した。
周りのカップルとは全く違う喧嘩。
周りは女の子が
“何で全部似合うとかしか言えないわけ?"
とキレ気味で男の方が平謝りみたいな。
けど私達は真剣にお互い服を選び、
どっちがいいと自分の意志を貫いての言い合い。
所謂頑固なんだ、二人とも。
ちょっと店員さんも戸惑っているのがわかる。
「もう大丈夫だから、
自分で好きなの選ばせて。」
そう言って木崎旬を突っぱねて一人で服を選んでいると店員さんが近づいて来る。
「その服最近売れ筋でー、
私も持ってるんですけど、
クールな感じにもガーリーな感じにもなるんでオススメですよ。」
「へー・・・」
先程の口喧嘩で頭に少し血が昇っているので多少不機嫌な感じの返事になってしまった。
すると店員さんがコソッと小さな声で私に話して来る。