逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
休み時間の間は嫌でも篠原羽美達の会話が耳に入った。
「モデルさんとかいっぱい会ったことあるんでしょ?」
「うん。」
「最近羽美さん雑誌で特集されてたよね!
私買ったよ!」
「あー、ありがとう」
「本当にあの映り方かっこよかった!」
「ありがとー」
「あのポージングとかどうやってするの?
自分で考えたりするの?」
「先輩モデルさんとか見て研究したりしてる。」
「だからあんなカッコイイんだね!」
「ありがとう」
「ダイエットとか今してる?」
「いや、特には。
スナック菓子は食べない、
って決めてるくらいかな。」
「そぉーなんだぁー」
キャピキャピ、
そんな文字が飛び出してきそうだ。
まぁ、篠原羽美自体はテキトーに返事をしているだけみたいだけど。
「あのねー、最近ヘアアレに凝っててー、
どうかなー?アトバイスくれない?」
一人の子がはいはーい、
なんて申し出て髪を指す。
それに対し、篠原羽美は蔑むみたいな・・・、
そんなその子を価値判断しているような瞳だった。
「・・・そーだね、
私その髪無理だな。
巻きすぎ、キャバ嬢みたい。
ゆるく巻いた方が絶対いい。
何mmの奴使ったらそんなになんの。
てか巻かないで。
軽くウェーブかけるくらいがいいでしょ。
それに熱与え過ぎなのかなんだか知らないけど、
髪傷み過ぎ。
ゴワゴワだしパサパサだし、
艶がなくてがさつ過ぎ。
天使の輪がない。
髪もモデルの超重要ポイントでしょ。
トリートメントちゃんとしてんの?
まじ美園の信頼薄めるような髪だな。」
息継ぎをしないように、
ブワーッと喋っていた。
・・・え。
思わずその言葉に感嘆。
ていうか同じ事思ってる。
その発言に教室中が篠原羽美を注目していた。
言われた子は口をパクパク魚みたいに動かし、
目が飛び出るくらいに見開いている。
「なに?その言い方。
マジない。
・・・行こ。」
言われた子の友達は、篠原羽美に毒を吐き、
慰めるように篠原羽美の前から消えた。
・・・なんかかわいそう。
でも本当のことだと思う。
変な髪だなー、
とは私も思ってた。
けど、あの言い方はない。
憧れていた人にあんな言葉を言われて、
ショックを受けないはずがない。
それに対し篠原羽美はツーンと顔をすましている。
・・・反省も何もしてない。
思わず私はイラッときて席を立ち上がり、
篠原羽美の机の目の前までやってきてしまった。