逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜




それから私は呆れて自席に戻った。




待って!なんて呼ばれたけど、




もう先生が入ってきたので篠原羽美は黙った。




授業を受けて、

次は撮影の授業だから移動しよう、




と席を立つとすごい笑顔の篠原羽美がこっちに来た。




・・・綺麗な笑顔だけれど。




「・・・何」




私は少し睨みがちにそう返した。




「一緒に行こうと思ってー。



場所わかんないから連れてってー!」




そう腕をグイと引かれてつんのめる。




・・・場所を聞く口実?




私、もしかして気に入られた?




何故・・・?



あぁ、どこが気に入られるポイントだったんだろう。




すごい飲み込まれる。




篠原羽美のペースに。




嫌々ながらも、

私は親切に場所を教えながらスタジオにたどり着いた。




衣装に着替えて髪を整える。




あー、MIX巻きにしよーかな。




でもいっか、ストレートのままで。




今日の服は、

あえて言うなら大人可愛いって感じだし。




ボルドーのフレアスカートに鎖骨部分が肌見せされたブラウス。




それにベージュのコートを羽織ったスタイル。




秋、って感じ。




準備が終わり、


パシャパシャとカメラのフラッシュ音が聞こえる方を見た。




「・・・さすが読モだねー。」




「いい動きするな。」




「表情もいいね!」




そんな風に先生方に言われている、



篠原羽美がいた。




私は思わず生唾を飲み込んでしまった。




・・・え?




本当にさっきの子・・・?




・・・すごい。




そんな風に感じて。




篠原羽美は私とはまるで正反対のような衣装で・・・。




デニムのダメージが入ったショーパンに、



ロゴがカッコイイTシャツ、


それにモコモコしたボーダーのロングパーカーをサラっと羽織っている。




ショートの金髪は軽く巻かれてフワフワさせている。




躍動感溢れるポージング。




服の見せ方を、

よく知っているような。




胸がざわついた。




胸元を掬われるような感覚。




なんだろ、この感覚。




気持ち悪い、いやだ。




こんな感情しらない。




いや、忘れてただけなの・・・?




私が頭をグルグル回転させていると、


篠原羽美はカメラの前から去っていた。




「次、咲田さん!」




私は急に名前を呼ばれて我にかえった。




「はい!」




私は返事をしてカメラの前まで移動する。




軽く頬を叩いた。




引き込まれてどうする、




気にするな、篠原羽美なんて。




流されるな。




私は自分にそう言い聞かした。
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