逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
だけど・・・。
中々オッケーが出なかった。
いつもは一分かかるかかからないか、
そんな短時間で済ませられるに。
なんで・・・?
こんなにしっかりばっちりやってるのに・・・。
私の頭に不安が渦を巻いた。
「うーん、
なんか二人の協調感がないなー。
一人一人主張が強い。
まとまってないなー、
もうちょい二人で一つって感じにできない?」
カメラマンさんがそう不満げな表情を浮かべた。
私はえ、
と動きが停止してしまった。
・・・こんな、注意なんてうけるの・・・
初めてじゃない・・・?
私の心に砲丸みたいな鉄の球がダン、
と落とされた感じがした。
「ちょっと休憩する?
何か飲んで落ち着きなさい。
ちょっと写真のチェックもしたいし。」
先生にそう言われて、
私は俯きながらも休憩用の椅子に座った。
隣には羽美。
「こんなにオッケーが中々出ないの久々なんだけどー・・・」
羽美も俯いている。
私はストローがささったドリンクを吸い上げる。
「私も・・・」
うーん、と二人で頭を捻った。
「協調・・・ね。」
私はボソッと吐いた。
協調・・・主張・・・。
頭で悶々とその言葉を唱えた。
・・・あ、
そうか。
少し時間が経って気づいた。
私はあまりにも、
羽美に劣りたくないという気持ちが強すぎて・・・、
自分だけが目立とうとしてた。
でも、
今回写真に写るのは二人。
個人の技術をかけあわせて更にいい物を撮るのが目的。
・・・何考えてたの、私。
ギュッと私は袖を掴む。
「よし、いける。」
私はそう言って席を立った。
「美里・・・?」
羽美が不安げな顔で見上げて来る。
「大丈夫。羽美は羽美らしくやって。
私が合わせる。」
私は頷いて言った。
羽美はさっきよりもすこし顔を緩めた。
羽美も席を立つ。
「私も合わせられるように頑張るから。」
そう言って私達はカメラの前に立った。
パシャパシャフラッシュが私達二人に注がれる。
二人で一つな、感じ。
意識して羽美と表情を作る。
たまに頬を膨らませて見たり、
目を逸らして見たり。
何だかプリっぽくなりつつあったが。