逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「好きな人いても、
彼女じゃないなら十分可能性はあるよねー。
振り向かせればいいだけじゃん」
羽美は唇に弧を描かせて顔を上げた。
“だけ"
振り向かせる、
なんてすごく難しいのは分かってる。
けど、
羽実のすごくポジティブな考えが私の心を弾ませた。
振り向かせるなんて、
簡単じゃない?
そんな風に感じてしまう程に。
「そうだよね・・・!」
私はクッと唇を噛み締めた。
そして授業場所について授業が始まる。
授業になるべく私情は持ち込まない。
集中しなくちゃ。
午後の授業が終って、
私は羽美と別れてアトリエに向かった。
旬、もういるといいな。
なんて胸をドキドキさせつつ。
店のドアを開いて、
いつものように旬のお母さんに挨拶。
「こんにちは。
今日もお邪魔します。」
「いらっしゃい、美里ちゃん。
今日もゆっくりしていってね・・・!」
ニッコリ笑う旬のお母さんに、
私も素直に笑みが溢れ出る。
アトリエのドアをガチャリと開く。
まず木の香りが鼻をくすぐって。
耳にミシンの音が触れて。
目にはあの人の姿。
自然に口角があがっちゃう私は病んでるみたい。
私に気づいたのかミシンをとめる。
旬は椅子を立って少し顔を緩ませ私に笑いかけてくれる。
それだけで何だか泣きそうになって。
心臓からのきゅん、
って音が身体全体に鳴り響く。
「ごめん、邪魔した?」
「いや。
今丁度区切りがいいとこ。」
旬はソファーに足を進めると、
ソファーに引き込まれるように座った。
私も急ぎ足で旬の隣に座る。
心臓の音が旬に届いちゃうかもしれないから、
ピッタリ隣じゃなくて。
少し感覚を開けた、隣。
沈黙が私達を取り巻く。
沈黙に焦った。
何を喋ったらいいんだろう。
でも今は旬の休憩時間だから邪魔しない方がいいのかな・・・。
色んな考えが頭に浮かんでは消える。
結構時間が過ぎてから、
さっきの羽美との会話を思い出した。