逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「いるよ。」
旬は私の瞳を捕らえたまま言った。
え・・・、
私は少し身体が固まった。
ヤババ!
羽美・・・修を振り向かせなきゃ・・・!
いや、
もしかしたら羽美が好きっていう可能性だって大いにある。
「それ、誰かわかる?」
私は旬に食いつくように言った。
すると旬は、
はぁ?
と顔を歪ませた。
「美里ってマジで鈍いんだな。」
呆れたように首をまわして旬は天井を仰ぐ。
「な、何いきなり。」
「あの態度で気付かねぇのかよ。」
「うん」
「うわ。」
「何、その引き攣った顔。」
「ある意味スゲーなって。
俺には好都合だけど」
「何で旬が都合いいの。」
「修の好きな奴を、
お前が知らないのはマジで俺には色々いいんだよ。」
「ふーん・・・、で、結局誰?」
「教えねぇ。」
ククッと旬は口を片手で押さえて笑った。
ムムム・・・、
私は眉間にシワを寄せて旬を睨んだ。
「そんな目しても無駄だ。」
旬はいたづらっ子みたいな顔をして笑った。
そんな表情さえも私の心は掴まれた。
私は顔が赤くなる1秒前な気がしてソファーを立った。
「もういいや。」
旬に背中を向けて言った。
飲み物を取りに行くフリ。
扉を目掛けて歩いているといきなり扉があいた。
「きゃあっ!」
驚きのあまり甲高い声が声帯からとんで行った。
「うおっ」
入って来た方もびっくりしたみたいで声を上げていた。
その人が郁斗だと分かるのに時間はかからなかった。
「なになに?
いきなりのお出迎えありがとなぁー」
なんて私の肩を引き寄せる。
私はテキトーに、
それを払おうとするがなんだかいつもより力強いような。
ほどきづらい。
「なぁ、
校外学習さ、
自由行動俺と二人でまわんねぇ?」
いつもみたいに軽い調子で喋る。
「ノー。」
私は冷たくあしらう。
「うわ、ひでぇな。」
郁斗は泣きまねをする。
いらないよ、そういうの。
「離して。」
冷たく言えば郁斗は、
へいへい、と反省の態度を示さず私を離した。
「郁斗、手伝え。」
それを見ていた旬はすかさずミシンの前に郁斗を連れ込んだ。