逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜




「いるよ。」




旬は私の瞳を捕らえたまま言った。




え・・・、



私は少し身体が固まった。




ヤババ!




羽美・・・修を振り向かせなきゃ・・・!




いや、


もしかしたら羽美が好きっていう可能性だって大いにある。




「それ、誰かわかる?」




私は旬に食いつくように言った。




すると旬は、


はぁ?

と顔を歪ませた。




「美里ってマジで鈍いんだな。」




呆れたように首をまわして旬は天井を仰ぐ。




「な、何いきなり。」




「あの態度で気付かねぇのかよ。」




「うん」




「うわ。」




「何、その引き攣った顔。」




「ある意味スゲーなって。



俺には好都合だけど」




「何で旬が都合いいの。」




「修の好きな奴を、


お前が知らないのはマジで俺には色々いいんだよ。」




「ふーん・・・、で、結局誰?」




「教えねぇ。」




ククッと旬は口を片手で押さえて笑った。




ムムム・・・、





私は眉間にシワを寄せて旬を睨んだ。




「そんな目しても無駄だ。」




旬はいたづらっ子みたいな顔をして笑った。




そんな表情さえも私の心は掴まれた。




私は顔が赤くなる1秒前な気がしてソファーを立った。




「もういいや。」




旬に背中を向けて言った。




飲み物を取りに行くフリ。




扉を目掛けて歩いているといきなり扉があいた。




「きゃあっ!」




驚きのあまり甲高い声が声帯からとんで行った。




「うおっ」




入って来た方もびっくりしたみたいで声を上げていた。




その人が郁斗だと分かるのに時間はかからなかった。




「なになに?




いきなりのお出迎えありがとなぁー」




なんて私の肩を引き寄せる。




私はテキトーに、


それを払おうとするがなんだかいつもより力強いような。




ほどきづらい。




「なぁ、
校外学習さ、


自由行動俺と二人でまわんねぇ?」




いつもみたいに軽い調子で喋る。




「ノー。」




私は冷たくあしらう。




「うわ、ひでぇな。」




郁斗は泣きまねをする。




いらないよ、そういうの。




「離して。」




冷たく言えば郁斗は、


へいへい、と反省の態度を示さず私を離した。




「郁斗、手伝え。」




それを見ていた旬はすかさずミシンの前に郁斗を連れ込んだ。
< 81 / 295 >

この作品をシェア

pagetop