逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「最低・・・」
――――パン!
そんな音が階段に響いた。
女の子の声と同時に。
その音に対し、間髪開けずに女の子はもと来た階段を駆け上がった。
その一連の行動に目を奪われ、
私は一瞬何がなんだか、何がどうなったか、
全くわからなくなった。
「いってぇ・・・」
郁斗のそんな一言でやっと我にかえって状況を把握した。
郁斗に視線を転じれば、ほのかに赤くなった頬にすぐさま目がいった。
照れてる、とかの赤いじゃなくて。
痛々しい、叩かれた時の、色。
「大丈夫・・・!?」
私は郁斗の頬に手を伸ばした。
―――――ガシッ
するとその手を捕まれた。
「・・・ッ・・・?」
少しビリッときた痛みに眉間を狭くなったのが自分でも分かる。
「・・・驚いた?」
チャラけた表情の中に・・・、
真剣な雰囲気が内に秘められている・・・。
そんな・・・感じの表情で。
郁斗は笑う。
いつもの郁斗じゃない・・・。
何だろう、この迫り来る焦燥感のような・・・
こんな感覚は。
郁斗が足を前に進めてきて、
私は足を後ろに進めた。
そして階段の脇の壁に私の背中がぶつかった。
少女マンガにでてくるような・・・、
所謂、
壁ドン・・・というヤツで。
郁斗の見たことのない顔が・・・
郁斗の裏側のような顔が・・・
近い。
怖い。
私は緊迫感と恐怖心と焦燥感に押し潰されそうになった。