逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「本気だぜ?」
私から見て右の眉を吊り上げた。
郁斗の言葉がすんなりはいってこない。
意味がわからない。
体勢、この体勢は嫌。
近い・・・嫌だ。
こんなに近づかないで・・・?
怖い、怖い怖い・・・。
こんな郁斗知らないから・・・。
こういう手段も使って女の子を落としていたの・・・?
そう思えばいつもの郁斗だ。
これも、私をからかっているだけ。
あの女の子も私をからかうためだけに切り捨てたか、
それかあの女の子も一役買っているのかもしれない。
「からかってるならやめて。
度が過ぎてる。」
左側から逃げようと体をずらすけど、
郁斗の右手がそれを阻んだ。
左手も、同じように。
私の顔のすぐ両脇に郁斗の手。
郁斗は目を細めて、唇を噛んでいた。
なに、その表情。
切なそうな・・・、
まるでおもちゃを取り上げられた子供みたいな表情。
何・・・?
「からかってねぇよ。
本気だよ。
美里の事に関しては。
本気じゃねぇなら何で今俺の心臓の音がこんなに早いんだよ。」
私の片方の手を郁斗の胸に押し付けられる。
一定な律動が聞こえる。
確かに、早い。
音も大きい。
ちょっと、でも・・・
え?
頭がこんがらがってきた。
は?
わけわかんないんだけど。
「その言い方じゃ、
まるで郁斗が私の事好きみたいな言い方じゃん・・・?」
私は恐る恐る口を開いた。
私がそう発した瞬間に郁斗の顔が変わった。
は?
そんな風に言いたげな表情。
「お前、わかんねぇのかよ・・・?」
呆れたような、
諦めたような、
力の抜けたような・・・
そんな声で言われた。