逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜




そうか、と旬は疲れたような声色で言ってミシンから離れ、ソファーにどっぷり浸かった。





私も勉強のために近くのコンビニで買った雑誌をパラパラめくる。





修が作業を再開したのかガガガ・・・というミシンの音がまたアトリエ内に響き始めた。





チラッと視線を雑誌から上げて郁斗達を見る。





要路は作業をしている・・・。




けど、





なんか・・・、郁斗こっちくる・・・。




え、確実にこっち来てるよね・・・!?





飲み物取りに来たとかじゃない雰囲気ぷんぷんなんだけど・・・!




浮くように一歩一歩を歩き、



余裕そう笑みを浮かべ、



ふんふんハミングを空気に弾ませながら。





私はすぐに雑誌に視線を戻した。





まだ足音はこちらにむかっている。





ええ・・・、ヤバい。





書いてある内容が頭に入ってこないんだけど・・・!





ていうか来ないで、来ないで・・・!





私は切実に願った。





けれどその願いは通じず・・・、





私の座っている椅子の隣に腰掛けてきた。





・・・、近い。





これはヤバいと思う。





隣からの視線をビシビシ感じる。





針でチクチク刺されてるみたいな感覚に近い。





やめてー・・・。





私はドギマギしつつ雑誌のページを一枚めくる。





その時だ。





「なぁー、」




呼びかけだろうか、




郁斗がより一層に顔を近づけ、覗きこむように私を見る。





私に向かって言ってる・・・んだよね?





無視する?




いや、それはダメだろう。





郁斗が傷つくかもしれない。





「・・・なに・・・?」





自分でも相当震えた声が出たと思う。




極端なビブラートみたいな感じだった。





次の瞬間、




「俺のこと、意識しちゃってくれてる感じ?」





郁斗はそう言った。





・・・?




私はその言葉を言われて郁斗の方を見た。





郁斗は口角を吊り上げ、ニヤニヤしてる。




な、何よ、一体全体・・・。

< 95 / 295 >

この作品をシェア

pagetop