逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
そうか、と旬は疲れたような声色で言ってミシンから離れ、ソファーにどっぷり浸かった。
私も勉強のために近くのコンビニで買った雑誌をパラパラめくる。
修が作業を再開したのかガガガ・・・というミシンの音がまたアトリエ内に響き始めた。
チラッと視線を雑誌から上げて郁斗達を見る。
要路は作業をしている・・・。
けど、
なんか・・・、郁斗こっちくる・・・。
え、確実にこっち来てるよね・・・!?
飲み物取りに来たとかじゃない雰囲気ぷんぷんなんだけど・・・!
浮くように一歩一歩を歩き、
余裕そう笑みを浮かべ、
ふんふんハミングを空気に弾ませながら。
私はすぐに雑誌に視線を戻した。
まだ足音はこちらにむかっている。
ええ・・・、ヤバい。
書いてある内容が頭に入ってこないんだけど・・・!
ていうか来ないで、来ないで・・・!
私は切実に願った。
けれどその願いは通じず・・・、
私の座っている椅子の隣に腰掛けてきた。
・・・、近い。
これはヤバいと思う。
隣からの視線をビシビシ感じる。
針でチクチク刺されてるみたいな感覚に近い。
やめてー・・・。
私はドギマギしつつ雑誌のページを一枚めくる。
その時だ。
「なぁー、」
呼びかけだろうか、
郁斗がより一層に顔を近づけ、覗きこむように私を見る。
私に向かって言ってる・・・んだよね?
無視する?
いや、それはダメだろう。
郁斗が傷つくかもしれない。
「・・・なに・・・?」
自分でも相当震えた声が出たと思う。
極端なビブラートみたいな感じだった。
次の瞬間、
「俺のこと、意識しちゃってくれてる感じ?」
郁斗はそう言った。
・・・?
私はその言葉を言われて郁斗の方を見た。
郁斗は口角を吊り上げ、ニヤニヤしてる。
な、何よ、一体全体・・・。