どうして好きなんだろう
「そんなことないよ、可愛い。」
「ふふ、ありがとう。理央ちゃんのも、よく似合ってる。…今日はね、元々付き合ってるのは私たちと、あと1組だけなんだよ。」
ゆりちゃんは残りの1組を指差して教えてくれたり、他の女子を紹介してくれたり、私が馴染めるようにしてくれているのはわかっていたけれど、そのうち地元ネタで盛り上がり始めると、張り付いた笑顔でなんとなく相槌を打つ。
地元の友達といっても、それぞれ高校もバラバラみたいで、近況なんかが飛び交う会話の中で、自然と耳に入ってくる二人の話題。
「しっかし、ゆりの一途にもまいるね。でも、とっくに付き合ってたんだと思ってたけど。」
「直くんカッコいいけど、あの無愛想な感じにみんなすぐに諦めるのに、ゆりには態度違うもんね~。」
「で、どうなの?直は彼女には優しいの??」