君のコト、さらっていいですか…?

好き?

昼休み――

莉津はジャージに着替えた。

「文ってあの人のコト好きなの?」

ブッ!!

私は文に問いかけた。

文は飲んでいたいちごみるくを吹き、

むせている。

「なに急に・・・」

顔を真っ赤にして私をじっと見る。

負けじとじっと見て、言ってみた。

「だって照れてたでしょ?」

少し試す感じで聞いてみた。

「こっこんなところで堂々と・・・」

真っ赤にして目を反らした。

それがかわいくて少し悪戯(いたずら)

してみた。

「ホントのとこどうなの?」

まっすぐに聞いてみた。

「・・・好きです///」

顔を手で覆い、耳まで真っ赤にして

答えた。

「協力しようか?」

友達だから協力して

ひっつけてあげたいって思ったんだ。

「じゃあお言葉に甘えて・・・」

まだ真っ赤にしている。

「頑張れ!!!」

ニコニコ笑ってみせた。

「ありがと」


あのあとは“莉津ッ!!”と

思い切り叫ばれたのだった。



___あのときはごめんね、文・・・

< 5 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop