あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
休み時間ー
何このズーンとした空気。 重っ!!
「あー何、俺カッコつけてんだろ。マジダセェ…」
「いや、黒川普通にかっこよかったしね?胸キュン場面だよあれは。百合がおかしいの」
千香の微妙なフォロー。
「別に私がおかしいんじゃないもん。」
「何言ってんの。あんた程おかしなやつ見たことないわ」
なっ、失礼!!
「ねー、黒川ー。ほんとにコイツでいいの~?毎日、あんなんだと困んない?」
「ちょっと千香っ!!」
人を変人みたいに言ってさ。
「いや、惚れ直した…。つかこんな奴だって知ってたしな。感想はやっぱ最高ー。かな」
「えーっ!?これがー?」
私は千香を睨む。
「失礼しました…。」
千香タジタジ。
「でも黒川変わってんねー」
「おいっ!」
私は突っ込む。
「んな事ねぇよ?今日だってアイツらが悪いんだしさ。正論だろ?一応…」
一応っ?
「まあ、そーだけどー。可愛くないじゃん!?そういうのって男子から見たら…。」
ちょっと誰か私の 突っ込みに反応してよー
流さないでよーっっ!!
「はいはい。ナイス突っ込み」
勇輝の思いっきりの棒読み
逆にビックリするわ!!
てか、流石エスパー。
よく分かるよね…。
千香が?って顔。
「俺、外見とかそんなんで好きな女判断しねーから。」
チラッとこっちを向く 勇輝。
ふふっ。
「そっ、そーなんだー。私は、暴言吐いたりする子イヤだけどなぁ。百合ってそんな性格いいかな~?」
千香が焦る。
てか、そんな悪くもないし。私!!
「俺には、誰よりも良く見えるぜ?」
「それ、惚れた欲目って言うから。」
千香、突っ込み鋭っ!
「もーっ、千香うっさい!!」