あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



昼休みー 空き教室ー


「アッハッハッハッ!!流石、百合っ!おもろいー」


奈美大爆笑。
爽也はちょっと引いてる


…お気づきでしょうか? お昼は奈美と爽也といっしょに食べる事になったんです! 勇輝と爽也は嫌がったけど そこは私達が喋りたいし!で 押し通しましたっ。


…一応言っとくけど、私が昼はずっと奈美と喋るから勇輝が妬いて放課後甘々になるのがちょっと毎日の楽しみになってるとかじゃないんだからねっ//

「ありがと。」

なんかちょっと複雑だし。
誉められてんの?

「勇輝くんも、流石だね。そーいうとこで前に出るのカッコいいと思うよ!!」


「…ども」

勇輝はもっと複雑そう。

「でも、そこで勇輝くんに頼らないのが百合だよねー。」
「なんだよなぁ。あそこで百合にフォローなんていらねーんだよ。」

勇輝はぐーんとのけぞって 背伸び。

「百合はそんな事しなくても大丈夫だし。」

爽也が口を挟む


「うーん、百合って昔からそういう節あるよね。悪い奴は許さない的なさぁ。カッコいいわー」


「そんなとこで出るなんて調子乗りだね。」

あらら。

「あ゛ぁ!?なんだと爽也!!」

あーあ、勇輝キレそう。

「百合にフォローなんて調子乗ってんだよ、彼氏気取りしてさ、バーカ。」

「お前よりは賢いんですけど?」


キレる寸前かな?

「そーいう事言ってんじゃねーよ。だから馬鹿なんだって」

うーん、一応フォロー 入れとくか。

奈美おどおどしてるし。

「勇輝はずーっと私を守ってくれるからいいんですっ!余計な事言わないでよねー爽也」

「ふーん、ずっとねー。コイツには無理じゃね?百合のが強そう。」


プチッ

キレちゃった。

「てめぇ表出ろや」

「フン、今日は負けねぇぜ?」

はい。これ毎日なんです ちなみに今まで勇輝が全勝

毎回、爽也がふっかけて 勇輝はキレちゃうんだよね


「爽くん、もう止めときなよぉ。」


奈美が不安そう…










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