あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



はぁ、疲れたー


今日は大胆すぎたな私…


にしてもクッソー!


キスマークってどうしたら


つくの!?


…まぁいっか。勇輝の


弱点も見つけたし?


「百合ーご飯食べないの


ー?」


「あっ食べる、食べる!」


私はダダダと下に降りた


お兄ちゃんがテレビを


見ている。


「あ、お兄ちゃん


ニュースにして!」


「は、嫌だっつの。


俺はドラマが見たい」


「ちょっとぉ!


ニュース見せてよ」


「ドラマ!」


「ニュース!」


「ドラマ!」


「ニュースがいい


っつってんでしょ!」

「あー、あんたたち


うるさい。うるさい」


「だってお母さん!


お兄ちゃんが…」


「俺が先に見てたの」


「どっちでもいーけど


普通逆じゃないの?」


プッとお母さんは笑う


「まぁ先に


ご飯食べなさい。百合」

うっ!


「はぁーい」


お兄ちゃんが


ボソッと喋る


「こんな遅く帰ってくる


悪い子にチャンネル


は渡せませーん」


「はぁ!?」


私はガタッと立つ


「充!」


と地味にお母さんが怒った


「へーい」


ムカつく~


ご飯も食べ終わりお兄ちゃん


と一緒にテレビを見る


もちろんニュース♪


明日のことが気になる…


「なにソワソワしてんだ?」

お兄ちゃんが聞いてきた

……。


「あのさぁ、お兄ちゃん


直人くんて知ってる?」

お風呂上がりに、


桃を食べながら聞いた


「は、直人?


いや…何でもない」


いや何でもなくはないでしょ







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