あんたなんてほんと大っ嫌い！ …嘘。大好き。【完】

「名字は？


つかまず俺が知ってる


やつなのか？？」


そりゃあ知ってるでしょ


あなたのグループの方


ですから。


「え～と、名字は


分かんないなぁ。


そうそう！めちゃめちゃ


似てるんだよ♪ゆ…」


「ゆ？？」


「あ、なんもない。」


なんじゃそりゃ？と


言われた。


勇輝には、正式に


彼氏ですって家に来た


時にお兄ちゃんにも


ちゃんと挨拶するから


それまで内緒で！って


言われたんだった。


ま、別に勇輝


関係なくても説明


出来るか。


「お兄ちゃんと同じ


ヤンキーのグループ


の人で今、中３かな？

背は私よりちょっと


低くてイケメン♪(笑)」

「はぁ？ヤンキー!?


グループ？


何でお前がそんな事


知って…」


私は焦る


「あれだよ！


私の友達の奈美がさぁ

そっち系のこと


よく知ってて…ちょっとね？」

ごまかせた、かな


「奈美ってあの？


ふ～ん…」


信じて…ない？


「直人ねぇ…」


「そ。知ってる…よね？」


「ま、知ってるけど


俺が出るのと同時に


入ってきたやつだからさ。

そんなには知らねーぞ」

「それでもいいの。


聞かせて♪」


お兄ちゃんは何か


ピーンときたような


顔をする。


なに？


「にしても、百合が男を


イケメンて言うなんて


な。初めて聞いたぞ？


そういう浮いた話。


なるほどね～直人かぁ」

ちょ、ちが～うっ///