東京+ラブクラフト






ハルトさんは それに答えず
しばらくずっと、黙ってて



キュッと水を止めて
フキンでお皿を拭き始めた時
やっとポツリと、つぶやいた







「 … 人間の恋愛の行く末なんて
たかが知れてる


だから本当に、どうでも良かった 」






「 ――…… 」





「 … だけどルウ

アンハッピーエンドだと泣くんだ




―… ルウが泣くと 俺も心が痛くなる… 」



















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