やっぱり、好きだ。





 ---------------19:00。学校から少し離れた、上司が来そうにない若干賑やかな居酒屋。

 「えー、ではでは。玉ねぎパーティーを変な空気にして見事にぶっ潰したサヤさんの奢りなので、皆さん、飲み倒して食いまくりましょう!! かんぱーい!!」 冗談なのか嫌味なのか分からない、朝倉先生の音頭で飲み会が始まった。

 つーか、この音頭で変な空気になってますけど、朝倉先生よ・・・。

 「今日、俺にも払わせて。コイツら多分本気食いするから」

 サヤ子センセの隣に座った青山先生が、サヤ子センセに耳打ちした。

 「私1人でお詫びしたいの」

 サヤ子センセが笑顔で断ると、

 「オイ!! ソコ!! イチャついてんじゃねーぞ!! てゆーか、なんで私がお誕生日席なの!!?」

  乾杯しかしてないのに、既に酔っ払ったかのようなテンションの朝倉先生が、早速サヤ子センセと青山先生に絡んだ。

 サヤ子センセと青山先生は当然隣同志で、向かい側に俺と桜井先生が座った為、結果朝倉先生が溢れてしまったのだ。
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