やっぱり、好きだ。
 
 「・・・代わろうか??」

 「あー、出たよ、出た出た。サヤさんはさぁ、親切でそういう事言ってるのかもしれないけど、サヤさんの行動って、私をわがままな女に見せるのよね!!」

 朝倉先生はサヤ子センセをいじめるのが好きだ。そして、そんな朝倉先生をサヤ子先生も好きだ。この2人が仲良しって本当に不思議。

 でも、サヤ子センセが責められてるのは、冗談って分かっててもなんか嫌なわけで。

 「サヤ子センセが何も言わなくても、朝倉先生は充分わがまま女だろーよ」

 つい、口を挟んでしまった・・・ら、剛速球のおしぼりをぶつけられた。

 朝倉先生、細いくせにいい肩してんな。

 ふと隣に目をやると、結構な勢いで飛んできたおしぼりに驚いた桜井先生が、口をあんぐり開けていた。

 その仕草が面白くて、なんか可愛くて。
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