君が居た世界が、この世で一番愛した世界だったから。
「月城さん、思い出し笑いは変態、らしいですよ?
中学生の時に聞いた事があります。」
珈琲を淹れる私の横で食器を片付けながら、後輩が耳打ちする。
中学生で変態、とか会話に出るなんて凄いなぁと思ったけれど、私が学校で友達としている会話も、大差は無い。
女子なんてそんなものだ。男子が思っているよりも、女子の会話なんて、汚れている。
それにしても、そんなに明らさまに笑っていたのか。
気をつけなければ、と思いながら、後輩を見た。
「何か良い事でもあったんですか?」
「良い事があった事を思い出してたの。」
ふーん、と相槌を打ちながら、後輩はティースプーンを拭き続ける。
「サンタクロース、殺害計画」で「良い事」は無いか。
何が良いのか分からずに、それでも過去を愛しく思った。
中学生の時に聞いた事があります。」
珈琲を淹れる私の横で食器を片付けながら、後輩が耳打ちする。
中学生で変態、とか会話に出るなんて凄いなぁと思ったけれど、私が学校で友達としている会話も、大差は無い。
女子なんてそんなものだ。男子が思っているよりも、女子の会話なんて、汚れている。
それにしても、そんなに明らさまに笑っていたのか。
気をつけなければ、と思いながら、後輩を見た。
「何か良い事でもあったんですか?」
「良い事があった事を思い出してたの。」
ふーん、と相槌を打ちながら、後輩はティースプーンを拭き続ける。
「サンタクロース、殺害計画」で「良い事」は無いか。
何が良いのか分からずに、それでも過去を愛しく思った。