Oursecret
｢御上ってのはエストバトランスのなかでも上の位ってこと。俺はココで言ったら平民かな。｣


大分理解してきた私達は相槌をうつようになった。必死に理解しようとしている姿を見て２人は詳しく説明していく。しばらくすると急に未玖が疑問をぶつけた。


｢ねぇ、それはいいけどなんで今説明とかしたの？｣


他の３人は確かにといった体で相槌する。


｢それはね…｣


その言葉とともに舞花の顔が曇った。不思議に思った私は舞花の肩に手を添えて顔を覗き込んで大丈夫？と聞いた。舞花は頷くだけだった。これ以上ダメだと感じた優希は舞花の代わりに話した。


｢俺たち消えるんだ。｣


優希の方をバッと見ると同時にまた一斉に疑問の声がとんだ。今度は少し心配そうな声だった。


優希は寂しさを隠せず苦笑いに変えた。


｢俺ら目的終わったんだよ。だから消えるんだ。｣

｢目的？｣


海斗は即座に聞き返す。優希は頷くとまた説明を始めた。


｢この街を平和にすることだ。ずっと前からこの街に異変が起こってた。それを解決するために力と共に俺たちは地上に降ろされた。｣



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