お星様に願い事
「はじめまして。美空の彼氏の星夜って言います」
黙ってしまった私の代わりに星夜が穂士に挨拶をした
「よろしく」
穂士が笑顔で星夜に言うと、腰を屈めて私にだけ聞こえる声で囁いた
「2日で次の男捕まえるなんて…嫌な女」
「っ!?」
あんたにだけは言われたくない…
私をフッといて、私の友達に手を出すなんて…
あぁ…駄目…泣きそう…
せっかくのお出掛けなのに…
この男のせいで全てが台無し
お願い…亜樹…
私の涙に気が付かないで…
なんて…無理な話
きっと、穂士が私の前から退いたら見えてしまう
私の頬を伝う涙が…