お星様に願い事

「…美空…?」


穂士が私の前から退いた
すると、亜樹の不思議そうな声が聞こえた


「えっと…どしたの?」


っと聞く亜樹の問い掛けは星夜に向けての物

今の状況が理解出来ていないから聞いたんだろう

…私も知りたい
なんで私は星夜に抱き締められてるんですか?


「んー?僕が亜樹さんと仲良く挨拶したことに妬いたみたい。ちょっと待ってね。すぐ落ち着くと思うから」


ポンポンと背中を優しく叩かれる
まるで、泣きじゃくる子供を慰めるように

そっか…星夜は、私の涙を隠してくれたんだ


「やだぁ!美空、ヤキモチとか可愛い!」


星夜の言葉に納得した亜樹は、私の涙が治まるまで可愛いを連呼し続けた

とりあえず…泣いた本当の理由がバレなくて良かった


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