お星様に願い事
星夜のお陰で楽しい時間を過ごす
気付けば穂士と亜樹がイチャイチャしていても気にならなくなっていた
それより、星夜と喋っている方が楽しかった
「美空はお化け屋敷とか苦手?」
星夜が聞いてきた
女の子がきゃーって怖がるのが可愛いのかもしれないけど…
「残念ながら、超得意です」
「凄いね。僕は苦手なんだよね…男なのに」
へぇ…
星夜は嫌いなんだ
情けないよねー?なんて同意を求める星夜に笑顔で言ってあげる
「じゃ、お化け屋敷では私が星夜の手を引いてあげるね!」
「…入らないって選択肢はないの?」
本当に嫌いなんだね
男の子に言うのは失礼かもしれないけど
ちょっと可愛い…と思った
「でも、亜樹達入る気満々だよ?」
先を歩く亜樹達は"怖ーい"とか言いながらズンズン進んで行く
それを見て星夜は覚悟を決めたらしい
「…わかったよ」
小さく呟いて、おとなしくお化け屋敷の列に並び始めた