小さな幸せ
沈んでいるあたしに


「何かあった?」

心配そうに聞いて来る土方さんに、

ハッとした。


折角会いに来てくれたのにあたしったらなんて失礼な!!


「あ、すみませんあたしったらぼ~っとしちゃって…」


なんて口ではいいながら、

ぼろぼろと涙が出て来て


「す、みnふぇ、、ぐす、、すみまぜ、、、ん。」


「わわ、、どうしたの、ほらティッシュ使ってよ。」


箱ごと渡されて、


「全部使ってもいいから。」


なんて、

どんだけ泣けって言うのよ、

なんて突っ込みを入れたら

なんかおかしくなってきた。


くくく、、、泣き笑いしてるあたし見て


「今度何おかしいの?大丈夫なの。」


「あ、だって土方さん優しいから、、」


「惣。」


「え?」


「惣って名前で呼んで?」


「そ、惣さん?」


「俺達付き合ってるんでいいんでしょ?

 なら名前で呼ばない?和実。」


「惣…さん。」


「さんは無しでいいよ和実。」


「惣?」


「よくできました。」


いつの間にか涙引っこんでて、

あたしの心は惣さんのことで一杯になった。







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