シークレット



ふと、彼の顔を思い出す。



近藤昴。

わたしと同い歳で、それなりに会話をすることもあった。


顔は、丸い二重の目で髪の毛は染めているのか、茶色をしている。

背は160後半から170くらいで、実際のところみんなからモテモテなほどのイケメンでもない。





でも、わたしは彼と会話しているうちにだんだん惹かれていき、恋に落ちてしまったんだ。



彼の優しい声が好き。笑う声、照れる声、告白したときの、あの甘い声…





両想いになれるなんて、全くもって考えていなかった。


だから、告白されたときはとっても嬉しかったんだ…



< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop