シークレット
そんなわたし、遠藤奈美はこの秘密がないかぎり、いたって普通。
飛び抜けて可愛いわけではないが、メイク栄えもあるのか、そこそこな顔なのかもしれないと自分の中では密かに思っている。
友達もそれなりにいるし、彼氏もいたことがある。
そう、でもその彼氏はみんな、わたしの秘密を受け入れてはくれなかったんだ…
彼を断る理由、それは彼もわたしから離れていってしまうかもしれないという、恐怖があるからなのかもしれない。