シークレット

だけど…


「ごめん…なさい。」


心臓が壊れてしまうんじゃないかってくらい、ドキドキしていた。




「なんで?」



彼の声は震えていて、どこか遠くに感じた。




「ごめんね。でも、わたしには秘密があるんだ。すばる君が知ったら、引かれてしまうくらい…」



苦笑いしながら、彼に視線を向ける。



ごめんね。だけど、わたしの秘密を知って嫌われるくらいなら、最初から断った方が…。


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