シークレット


そう言ってわたしを抱きしめると、耳元に口を近づける。




「秘密があるからとか、そんな曖昧な理由で諦められるほど、俺はそんなに軽くないから。」



「っ…。」



あぁ、やっぱ好きなんだなぁ。

不覚にも胸がドキドキしてしまう。


両想いなんだから、いっその事付き合ってしまいたい。



だけど、この秘密がもしも知られてしまったら…




こわい。

すごいこわくなって、不安になる。




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