黒縁メガネ男子に恋してる

「なんでそう思うのよ?」


すると。


「森林公園で、何度か雄太、綾華にちょっかい出そうとしてただろ?
それに、綾華が俺の方見てるの、気に入らないみたいだったし」


うわっ、智哉、よく見てる……。


思い当たる節はあったけど、知らないふりして、さらに聞いてみる。


「なによ、それ?
そんなことあったっけ?」


「あぁ。最初、綾華が二手に分かれようって提案したとき、俺が賛成したら、雄太、キレただろ?
あのとき、綾華が俺の方見てるのを見て、雄太、イラッとしてた。
で、俺と菜々美を追い払って、綾華とふたりきりになろうとしてたじゃん」


あぁ、やっぱり見てたんだ、智哉……。


でも。

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