深海の眠り姫 -no sleeping beauty-
「…挿れるぞ」
指の代わりに入ってきたそれは、指とは比べものにならないくらい熱くて。
痛みで思わず身体を仰け反らせると、さらされた胸元に舌を這わせながらそれはゆっくり奥に進む。
「環の中、あっちい…」
耳元で囁かれた声にも反応してぞくぞくする。
痛いけど、嬉しかった。
…好きな人と一つになって、どろどろに溶け合って。
このまま一つのカタマリになれればいいのに、なんてことを考えていると不意に直人さんが動き出す。
「あ、…んぁっ!は、――…」
「―――環、好きだ。…たまんね、…っ!」