深海の眠り姫 -no sleeping beauty-
シャワーを浴びながらふと鏡に映る自分の姿に、私は呆然とした。
首筋にも肩にも、太腿にも。
…しっかりと直人さんのつけた痕が残っているじゃない!
「な、直人さん!…この痕っていつまで残るんですか!?」
私は浴室を出て、すでにベッドの端に座ってくつろいでいる直人さんに詰め寄った。
すると彼はなんてことのないような顔でこう答える。
「加減しなかったからしばらく残るんじゃねぇかな?まぁ、消えたらまたつけてやるよ」
「……………わかりました」