深海の眠り姫 -no sleeping beauty-
一見爽やかながら、確実に面白がっているような笑みに私は逆らえる気がしなくて、思わずうなだれる。
すると直人さんはそんな私を抱き寄せ、私の匂いをかぐように首筋に鼻をすり寄せた。
「…嫌か?俺の痕が残るの」
怖々といった様子でそう訊ねる彼に、私は首を横に振って答える。
「嫌じゃ、ないですよ?…ただ、ちょっと照れるというか、…他の人には見せたくないし」
「………あーぁ。環にはかなわねぇよ」
次の瞬間私の身体はふわりと浮き、直人さんと二人でベッドにダイブした。
ベッドにごろりと転がって、私たちはどちらともなく笑う。