深海の眠り姫 -no sleeping beauty-





―――それから、数ヶ月が経った。


季節はもう秋で、だんだんと肌寒い日が増えてきた。
そんなある日のこと。






「ねぇ環ちゃん、そう言えば環ちゃんって誕生日いつなの?」


役員室に遊びに来ていたユウさんにそう話しかけられ、私はカレンダーに目を向ける。



「あ〜…、明後日、ですよ」


その言葉に勢いよく立ち上がったのは今の今まで難しい顔をして書類をにらんでいた直人さん。
私もユウさんも、彼の行動にびっくりして視線を向けた。



「なんで言わないんだよ!?明後日ってもうすぐじゃねぇか!」





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