あなただけを愛したい
いねぇのか?


“二度あることは三度ある”とは言うけれど……



「実はあたしも柑那に会いに来たんですけど、友達と出掛けちゃったみたいで」



出掛けた?


そんなことは、考えもしなかった。


今日だけは、柑那は俺のことを待っていてくれるって、勝手にそう思っていた。


その友達のことを聞いても、亜衣さんは『短大の友達はわからないんです』と苦笑しながら言う。


行き先がわかんねぇ。


どうすりゃいいんだ?


今日は柑那の誕生日だ。


そんな日に友達と会うってことは、お祝いしてもらうんだろ?


……男ってことはないよな?


いやいや、そんなこと……


ないとは言えねぇ。



とりあえず亜衣さんから、心当たりのある場所を聞いて、その場所を片っ端から探して回った。
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