LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

K//指切りげんまん




―――日曜日の夕方。

バイトから帰って来た成美と、病院へと来た。

一つのバッグへ、2人分の荷物を詰めて来たが、どこへ行くんだか。



「成美ちゃん!海斗さん!」



病院内に入ろうとすると、誠之介さんが、車椅子を押しながら現れた。

車椅子に乗ってる女性は、成美とどこか似て居て、歩美さんだとわかった。



「はじめまして、海斗さん」



「はじめまして」



笑顔で、楽しそうな歩美さんに、誠之介さんは嬉しそうだが、成美は複雑そうな顔。

誠之介さんの車は、ミニバンのセレナに乗り込めば、目的地も知らされないまま、走り出した。
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