LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
いつも誠之介君が綺麗に整えてくれてた髪がない…。



「歩ちゃん…こんな気分だったのかな…」



今ならわかる。

女の身だしなみの一つである、髪の毛がない。

ショックしか残らない。



「誠之介君…」



私は「海斗にもう会いたくない」と告げた。

これが、海斗を忘れるきっかけなんだよ。

海斗はパパになって。

私は……またバイト三昧。

それか、父親の転勤先に行く事もありだと思う。



「それで良いの?」



…わからない。

わからないからこそ、最善だと思う道に、進もうと決めた。

例え、間違って居ても。
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