LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「次こそは、想え合える男と幸せになれ」



「…そうね。海斗より何倍も知的で、容姿の優れた男、掴まえて見せる」



「あぁ」



「ガキに靡かないような、男を」



「信じてる」



優里の事だから、本当にそんな男を見付けるだろう。

次こそ、幸せになってくれるだろう。

あいつの事だから、退職は撤回しない筈。

…新しい地で、頑張れよ。

いつか再会する事があれば、自慢でも何でもしてくれ。

笑って、ちゃんとさよならと言おう。



「成美」



「…はい…」



「頼りなくて、傷付けて…ごめんな」



今回は、自分の未熟さを知れるきっかけにもなった。
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