LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

K//怒りに隠す想い




3人で、無言の食事。

隣に居る成美をチラッと見ると目が合い、頬を染める。

何で可愛いリアクションをするのか。

生殺しにも似た気持ちだ。



「ラブラブねー…」



箸を持つ反対の手で、ワイングラスを軽く回した芽ちゃん。

ジュースやお茶の代わりにワインとか、本当に18歳なのか、疑問に思う。

しかも今日は和食だ。

俺はビールなのに、彼女は取引先から貰ったワイン……おかし過ぎる。



「…何。何か、2人ともおかしくない?」



「そう?;;」



確かに、よそよそしくもある。

なってしまう出来事も、あった。
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