LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
頭、背中と撫で続けると、落ち着きを取り戻し始めた成美が、2人の間に距離を保たせた。



「……約束して…?」



「約束?」



「…私より先に…海斗は死なないで……」



「あぁ。成美を1人にさせねぇよ…」



守れる約束かはわからない。

けど、この約束で成美がまた強く生きられたら、頑張ってみせるし。

出会いがあれば、別れだってある。



「成美は、1人じゃないから」



子供たちと俺。

誠之介君や芽ちゃんたちと、一緒に生きよう。

結婚してから、ずっと一緒に居る約束を、願って来たんだから。




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