LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
携帯を取り出し、誠之介君から連絡がないかを確認。

≪ごめん!仕事の都合で、明日の夜になりそう!  誠之介≫

すると、福智さん名前に埋もれた、誠之介君のメールを発見した。

≪大丈夫だよ。明日はバイトがあるから、終わったらメールします。≫

介護に仕事と、苦労を掛けてしまってる。

けど、頼れる旦那さんを得た歩ちゃんは、幸せなんだろうな。

しかし…早く気付いてたら、お泊まり出来た。

…海斗さん、家に着いたかな?

そんな事を考えながら、鞄の中に手を入れ、鍵を探す。



「…成美。やっと会えた…」



なのに、彼の声で手が止まった。
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