LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「ハッ…自信過剰。てめぇの顔だけしか見てへんかったらどないすんねん。成美が嘘を言ってたら、てめぇはただのアホやで」



…あ?

今、なんった?

成美が俺の顔だけで選んだとか。

嘘を言ってるとか、僻みかも知れないが、聞き捨てならない。

好きな女、彼女を馬鹿にされて、気持ちが良い男が居るとでも?



「善悪の区別も出来ねぇようなクズが、人の女を侮辱してんじゃねぇよッ!!!!」



ーーバキィィッ



「――う゛ッ!!;;」



力任せに、腹を思い切り蹴飛ばしてやった。

堪えてた怒りが、一気に噴き上げた。
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