桜星サンセット
「もう一回聞いていい?本当にアンの事・・・」

「好きじゃない。ホントしつこいな。ここまでしゃべったんだからいい加減信用しろよ」

「分かった。じゃあもうアンと仲良くしてよ。幼馴染として。大事な友達として」

「ああ」

「ちゃんと笑顔で話してよ」

「分かったって」

いつものコウスケの面倒くさそうな言い方。

仲直り成功って訳じゃないけれど、まあ、良かったかな。

星空はさっきよりもずっと輝いて見えた。

「あっ」

「あっ」

同時に声を上げた。

流れ星がスーッと流れたのだ。

「あーー、しまったー、お願い事するの忘れたー。3回言うんだよね?」

初めて見た流れ星に興奮していた。

「またあるって。オレここに来て何回も見てるし」

「ホントに?すぐある?」

「3回は無理だと思うけどね」

流れ星を待って星空を見つめた。

< 134 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop