桜星サンセット
「和菓子屋。家を継ぐ」
「ああ、そっか。跡取り息子だもんね」
「まあね。それは関係ないけど」
「親に言われてるからじゃないって事?」
「そう。親はなって欲しくないって言ってる。今和菓子屋は色々大変だから、ウチも儲かってるわけじゃないし」
あんな大きなイベントしてるのに、そうなんだ。
「職人さんになるんだ?」
「そっちじゃなくて、経営の方」
「経営って?」
「和菓子じゃなくて、店を作る。プロデュース的な事」
「それってどういうことなの?」
「今まで通りの和菓子作って売るってだけじゃなくて、人が集まる場所にしたい。いるだけで楽しくて、自然に足が向くような場所」
真っ直ぐに上を向いたコウスケの横顔の先には星空でなく楽しい未来があった。
そこは私には遠すぎて見えないけれど、コウスケにははっきりと見えているのだろう。
「これから勉強するんだけどね」
一瞬私の方に向けて言った、その顔にドキッとした。
その瞳には、強い意志と希望があふれていた。
夢を持った人の目はこんなに力強くて輝いているものなんだ。
それはこの満天の星空に負けないくらいキラキラしている。
「ああ、そっか。跡取り息子だもんね」
「まあね。それは関係ないけど」
「親に言われてるからじゃないって事?」
「そう。親はなって欲しくないって言ってる。今和菓子屋は色々大変だから、ウチも儲かってるわけじゃないし」
あんな大きなイベントしてるのに、そうなんだ。
「職人さんになるんだ?」
「そっちじゃなくて、経営の方」
「経営って?」
「和菓子じゃなくて、店を作る。プロデュース的な事」
「それってどういうことなの?」
「今まで通りの和菓子作って売るってだけじゃなくて、人が集まる場所にしたい。いるだけで楽しくて、自然に足が向くような場所」
真っ直ぐに上を向いたコウスケの横顔の先には星空でなく楽しい未来があった。
そこは私には遠すぎて見えないけれど、コウスケにははっきりと見えているのだろう。
「これから勉強するんだけどね」
一瞬私の方に向けて言った、その顔にドキッとした。
その瞳には、強い意志と希望があふれていた。
夢を持った人の目はこんなに力強くて輝いているものなんだ。
それはこの満天の星空に負けないくらいキラキラしている。