罪語りて所在の月を見る
「んだぁ、お?なに、しゃぶってくれんのかよ。お口でご奉仕してくれんなら、相手してやんねえこともねえぜぇ?」
ABC共に似たような口調だから誰が誰かと判別しづらいが、Cがポッケに手を入れながら、冬月に近づく。他の奴らは「そっちの趣味あんのかよぅ」とCをからかうわけだが。
「ほら、とりあえず、トイレにで――」
も、までが出なかった。胃が膨れ上がり、脳に空気が入り込んだような、似ている感覚としたらエレベーターに乗ったときに感じる浮遊感。
なに、と言う前に、派手な音をあげてCは背中から廊下に落ちた。
ずしん、と校舎が揺れるわけもないのに、足下から響く落下。C死亡と言いたくなるほど、落下したCは動かず気を失っていた。