罪語りて所在の月を見る
脳内処理が完了したABは冬月の力量が、自分たちとは天と地ほど差があると自覚する。派手で分りやすいC一回転なのだからなおのこと。
というよりも、ゆらりとこちらに近寄る冬月からただならぬ気迫を感じ取っていた。
怒っている。
魔王が狐面を被っても魔王であるに違いなく。
「ブラコン……兄弟愛(ブラコン)だと……、クッ、勘違いも甚だしいぞ。有象無象のガキどもが!」
キャラ崩壊な冬月は、有り体に言えばキレていた。数多の罵倒でぴきぴきと怒りメーターをあげていたみたいだが、ブラコンの言葉を真っ先に出すとなれば、そこが一番にイラついたらしい。
そうだ、ブラコンだなんて、兄弟愛だなんて、兄弟愛の最上位表現だなんて。
「僕は兄さんにブラコンではなく、本気で熱愛しているんだ!」