罪語りて所在の月を見る


などと、溝出ががっちりエロ本に食いつくのを表現できた。手がないので、口で器用にページを捲り、ぐへへと嫌な声を出している。


誰だ、学校にエロ本を持ってきた奴は。教員に見つかり、目の前で捨てられたんだとは簡単に予想できた。


「それよりも……」


今はこの惨状をどうにかするべきか。ゴミたちの暴動だ、もはや。氾濫にしてゴミ袋に反乱を起こしたかのような。


片付けるには少々骨が折れそうだ。……他の誰かがこれを見つけたら溝出(骨)を叩き折るだろうが。


「てめえか、わたるんってのはヨ」


腕を組んでため息を吐く前に呼ばれる。


渉です、と訂正を入れる前に、その異様な光景に目を細めた。


< 66 / 237 >

この作品をシェア

pagetop