今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
そういえば、暁は何でこの部屋に私たちがいることを知ってたんだろう……。
当たり前のように助けに来てくれて、この場にいるけど、そもそもこのカラオケにいることすら言ってないはずなのに。
……そんなことを考えていると、部屋のドアが開き、飲み物を持った沙良ちゃんと……光聖くんが中に入ってきた。
え?何で光聖くんも?
「みゅーちゃん大丈夫だった?!」
私を見るなり、心配そうに近寄ってくる光聖くん。
思わず、その近さに反射的に身体がビクッとなった。
「離れろ、バカ」
そんな私に気を使って、暁は光聖くんを手で押しのけ、私との距離を遠ざけた。