梶山書店物語〈壱〉
「安心したか?」

「は?」

千尋くんの手が伸びて唇の横についていたカレーを拭いた。

「明日はバイトか?」

「休み」

「なら、泊まっていけ」

「いやいや、帰るから…」

「泊れ」

「…………はい」

全く逆らえなかった。
千尋くんの服も渡されて風呂に放り込まれた。

千尋くんの服を見つめる。
匂いを嗅いだら懐かしい千尋くんの匂いがした。

…………洗剤だけど。

………あれ?さっき、触られたよな…。




< 102 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop