梶山書店物語〈壱〉
二人だけで盛り上がっている。私が邪魔なのは解るけどね。

いなくなったって気付きもしないだろう。
店長達を捜しに行こう。

さっきまで判りやすいとこにいた筈なのに、こんな時に限って何処にいるのかわからん。

「雪名」

久々に呼ばれた名前。
千尋くんは下の名前で呼ばれていたのを思い出す。

「…タレついてんぞ」

さっきクリスさんにやられたのをそのままにしていた。
手で拭ってくるから払い除けて自分で拭いた。

「さっきの人見てるよ」

「同じ雑誌で連載してる人だよ」

…ふーん。多分、千尋くんの事が気になってる。




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