梶山書店物語〈壱〉
「そういえば、さっきのホテルに泊まるの?」

それなりに酔いが回って更に盛り上がっている。
特に店長が五月蝿い。

「いや、泊まんないけど」

「そうなんだ」

口に出さずにハルの顔をジッと見つめて「何で?急に」と訴える。

「さっきパーティーで持ってたのって彼処のホテルの鍵だよ」

地方から来た出版社の人達が同じ鍵を手にしたのをハルは見ていて覚えていた。

「……………え」

今何時?もう12時過ぎてる。千尋くんに渡された財布と携帯と鍵。

変な汗が出てくる。
これは、やばい…………。




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